片側性難聴の小児における人工内耳移植後の聴覚への影響

片側性難聴の小児における人工内耳移植後の聴覚への影響

要旨

目的
一側難聴(UHL)児には言語発達の遅れが関連しています。現在、両耳聴を回復させる唯一のリハビリオプションは人工内耳手術(CI)です。本研究の目的は、難聴のために人工内耳を装用した小児の聴覚的転帰を明らかにし、難聴の期間と聴覚的転帰との関連を明らかにすることです。

研究デザイン
レトロスペクティブスタディ

設定
三つの三次教育機関

患者
2018年から2021年の間にCIを受けたUHLの<18歳の児童

介入
人工内耳手術

主要転帰尺度
手術後の言語知覚および音声、空間、聴覚品質スケール(SSQ)を評価しました。言語知覚およびSSQスコアが50%を超えるスコアは満足であると考えられました。UHLの期間と埋め込み年齢との関連および結果は、スピアマンの順位相関を使用して評価されました。

結果
38人の児童のうち、CI時の平均年齢は7.9 ± 3.2歳であり、UHLの平均期間は5.0 ± 2.8年でした。平均データロギングは1日あたり8.1 ± 3.1時間でした。平均聴覚テストスコアは、SSQが7.9 ± 1.2、BABY BIOが68.1 ± 30.2%、CNCが38.4 ± 28.4%、WIPIが52.5 ± 23.1%でした。CNCテストで50%を超えるスコアを達成した患者は40%でした。SSQスコアが8点を超えるスコアを報告した患者は78%(9/7)でした。UHLの期間と聴覚結果との間に有意な相関はありませんでした。

結論
全体として、CIを受けたUHLの児童は、満足できる言語知覚スコアとSSQスコアを達成することができます。聴覚結果と難聴期間、埋め込み年齢との関連はありませんでした。聴覚結果には、動機付け、家族の支援、技術へのアクセス、および埋め込み後の一貫した孤立した聴覚トレーニングなど、複数の変数が影響する可能性があり、埋め込み年齢とUHLの期間だけでなく、CIの適格性の決定に考慮すべきです。

© 2024年、Otology & Neurotology、Inc.

リンク先はOTOLOGY&NEUROTOLOGYというサイトの記事になります。(原文:英語)
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