背景
最近、私たちは聴力に関連するライフスタイルアンケート(HEARLI-Q)を開発しました。このアンケートでは、被験者に日常の23の聴取状況での補聴器(HA)の満足度を評価してもらいます。HEARLI-QスケールでのHA満足度が、同じスケールを用いたエコロジカルモーメンタリーアセスメント(EMA)で測定されたHA満足度と比較される方法は不明です。
目的
回顧的な(HEARLI-Q)および現地での(EMA)評価がお互いを補完する方法を学ぶこと。
研究デザイン
観察研究。研究サンプル:経験豊富なHAユーザー21人。
データ収集と分析
参加者はまずHEARLI-Qアンケートに回答し、その後、自分の補聴器を使用して1週間のEMAトライアルを行いました。HA満足度の評価は、2つのアンケート間で比較され、HA満足度評価の不一致の基本的な要因が評価されました。
結果
EMAでは、1人または複数の人とのスピーチコミュニケーションにおいてHA満足度スコアが有意に高かった。これらの状況での聴取の難しさは、HEARLI-QでEMAよりも高く評価されましたが、これらの難しい聴取の状況の発生も低く評価されました。毎日または毎週発生する状況のみを比較すると、2つのアンケートは類似のHA満足度評価を持っていました。
結論
EMAとHEARLI-QのHA満足度評価の不一致の主な要因は、難しい聴取の状況の発生頻度が低いことのようです。EMAの利点は、個々の日常生活に対する洞察を提供し、記憶のバイアスの影響を受けにくいことです。一方で、HEARLI-Qはまれに発生する状況やその場で報告するのが不便な状況を捉えることができます。HEARLI-QとEMAを組み合わせて使用することで、より包括的なHA満足度の視点を得ることができるでしょう。
論文の履歴
受理日:2023年4月12日
改訂後受理:2023年11月19日
オンライン受理原稿
2024年2月9日
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